好きな人にとって、私は不要？

少しでも役に立てたら…って思って幾度となく近づいたあの頃。
けどそれは単なる私の好意でしかなかったんだよね。。
最初から分かってたよ。
彼女が望んだことではないってことは。
帽子を買ってあげた時も、プリントを見せてあげた時も。
自分の勝手な行為であって、
でも与えるだけが愛じゃないよね。

じゃぁ、愛ってなぁに？

ねぇ、私はまだ子供だから、
私には“愛”がなんなのかなんてまだわからないよ。
今日だって、彼女の心の痛み、私が一番にわかってあげたかった。
でもそれはいつも、私でない他の“誰か”
私はもう、彼女に近づくことすら叶わないの？

幸せが欲しいって友達に言ったら、
「幸せは自分で掴むものだよ」って言われた。
私は幸せになりたくて、必死で“今”を変えようとしてるけど
それだけじゃダメなの？

学校の帰り道。
本屋で見つけた一冊の占い雑誌。
縋り付きたくなった。
人に物にスベテに。
そうしないと、自分が自分でいられない。
ねぇ、こんな私って、おかしいよね？
どうすれば私の願った“普通”になれる？

愛されたい。
そんな思いは、誰に届くこともないまま
終わってしまうのかな。

今の学校に期待なんてできない。
あと1ヶ月。
耐えて耐えて耐えて過ごして行くんだ。。
叶わぬこの想いを、抱きながら―。